一般社団法人大槌新聞社

震災伝承のメンバー、月内に決定

TOP

2021年7月16日

 大槌町で5月10日と6月10日に行われた定例記者会見について、まとめてお伝えします。
 町が今年度、新設する「震災伝承プラットフォーム」について、メンバーが決まるのは7月になることがわかりました。当初は5月中としていましたが、2カ月ずれ込みます。プラットフォームは官民連携の場で、震災語り部の育成や研修、旧役場庁舎跡地の利活用などについて話し合われる予定です。
 また会見では、町職員配置図について、複数のマスコミから質問が出されました。町は例年、町職員の所属や職名、氏名を町広報誌に掲載しますが、今年は掲載しなかったことから、町民からは不満の声が上がっています。掲載しなかった理由として、町は「配置図の不適切な加工および無断転載が確認されたため」と説明しています。
 その他の質問とあわせ、記者と平野町長のやりとりを掲載します。

■町職員配置図、今年度は掲載せず

昨年度、掲載された大槌町職員配置図

朝日新聞Q.「配置図の不適切な加工および無断転載」とは、どんなことがあったのか。
町長A.名簿を使って誹謗中傷的なことがあった。弁護士に相談したところ、(掲載には)本人の同意が必要とのことだ。
Q.幹部は公人だ。ある程度の名簿を出さないと、住民サービスの観点から問題ではないか。
A.議員から「(職員の)異動を知りたい」という話もあった。ある程度の幹部の掲載については考えていく必要がある。
Q.人事異動は新聞などでも発表される。それを含めて見直すのか。
A.そういう形もあり得る。県の人事異動関係者は岩手日報に全部載せている。その辺との整合性はどうなんだという話もある。あり方については検討していく必要がある。
Q.掲載したことが悪かったのではなく、悪用した人が悪い。どんどん公開しなくなるのではないか。
A.(誹謗中傷を受けたのは)1人や2人ではない。業務に支障をきたすような状況が見受けられた。(掲載しなかったことで、住民から)電話などもいただいた。議会でもその通りですし、あり方については考えていく必要がある。

読売新聞Q.誹謗中傷を受けたのは何人か。
町長A.そこは勘弁してください。
Q.誹謗中傷した人が誰かは、めどがついているのか。
A.警察にお願いしている。

大槌新聞Q.町職員は名前だけだが、民生委員や議員などは、住所や電話番号まで載っている。肝心の町職員が(名前すら)載せないとなれば、それはどうなんだろうと(なるのではないか)。町が進める協働まちづくりと逆行しているのではないか。町職員OBも疑問の声を上げている。
A.それによって被害を被っている。掲載するわけにはいかなかった。
Q.せめて課長や班長くらいは載せようとか、今後のことを検討しているのか。
A.次の段階では考える必要がある。今、検討しているわけではない。
Q.来年度以降を考えることはあっても、今年度はこのままか。
A.そうですね。誰か載せようということは、今のところ考えていない。
Q.町民や議会から疑問の声が出ているのに検討しないのか。
A.今年度の掲載は考えていない。
Q.掲載への同意について尋ねるアンケートでは、25%が未回答だったという。4分の1が未回答ではアンケートとして成立しないのではないか。
A.掲載を望まなかった10数%の職員についてはしっかりと考える必要がある。来年度以降については方向性をしっかり示し、町民に知らせたい。

■町職員ではない専門官
大槌新聞Q.町の復興事業を請け負った前田建設工業の島村亜希子さんについて。「防災・協働地域づくり専門官」に委嘱されたが、6月議会に出席しなかった。その理由は。
町長A.制度上、出席できない。これから整理していく必要がある。
Q.島村さんは町職員ではないのか。
A.職員という形で委嘱はしているが、制度上のことが実はあって、その辺は発言を遠慮したいが、準備していまして、議会対応等、正式な部分で職員とするのはまだですので、それを踏まえてきちんと辞令を出したい。
Q.町職員ではない人が役場の個室を与えられ、町の情報にアクセスできる状態なのか。
A.それについては派遣元と協定を結んでいる。そういうことが無いようにしている。
Q.疑問視する町民もいる。しっかり説明しないと、町民や議員の理解も深まらない。
A.議会への説明も、議長を含みながら話をしている。立場を明確にする準備はしている。
Q.半年後には町職員としての採用になるのか。
A.そうなる。
Q.その時は前田建設工業を辞めてくるのか。
A.これからの取り組みになる。

■中央公民館と地区分館の指定管理
大槌新聞Q.指定管理の開始は、当初予定されていた10月以降になるという。どれくらいずれ込むのか。
町長A.状況を勘案しながら、時期をはっきりさせたい。
Q.いつになるかもわからないのか。
A.(中央公民館と地区分館は)教育委員会の施設だが、指定管理に向けての取り組みは協働まちづくり推進課になり、そこでお見合いをしてしまった。野球であれば(ボールが)上がった時に、(選手が)向き合ってボールを取らないことをお見合いという。
Q.指定管理が決まらない場合、(役場庁舎の上に位置する中央公民館に入居している)教育委員会は下りてこないのか。
A.10月に下がってくるようにとは思っていた。中央公民館は避難所にもなっているので、誰かが管理しなければならない。

■分べん機能、停止期間は未定

県立釜石病院

大槌新聞Q.県立釜石病院の分べん機能が10月からなくなる。
A.県医療局には3月末、(分べん機能の再開について)要望した。釜石市長から「岩手医大に直接、要望しなければならないだろう」という話があって、一緒に出掛けた。岩手医大の理事長は、「努力をする」という話だった。
Q.分べん機能がなくなる期間は「当分の間」と報道されている。
A.釜石市長は「当分とはどれくらいですか」と突っ込んで聞いていたが、岩手医大では「努力する」という回答だった。
Q.県立釜石病院では循環器医師も減らされるが、「いつから何人補充される」という計画は出されていない。
A.そうです。県立釜石病院がかなり老朽化している。医師の確保と病院の建て替え。この二つをお願いしてきた。釜石市長も「代替え地を用意しながら進めないとスムーズにいかないだろう」と。
Q.(対策として)釜石市では産前産後の取り組みをすると聞いているが、大槌町では何かするのか。
A.分べん時の宿泊費と旅費を支払う制度を去年作っている。

■跡地利用、検討進まず

空き地が目立つ町方地区

大槌新聞Q.防集跡地の利活用や補助制度について、(3月議会では)複数の議員から質問が出ていた。きらり跡地の検討はやっているが、町全体の跡地をどうするのかという検討はしているのか。
A.まだ手を付けていない。方向性は早めにまとめて議会などに報告したい。
Q.方向性は役場内だけで検討するのか。
A.町民に聞かなければならない。
Q.議会や町民の意見を聞く場を設けるのか。
A.町としての考え方を示さなければならない。何でもどうぞということではなくて、(町が)したいと思うことに対してご意見をいただく。それについて違うということもあると思うので、変えることはやぶさかではない。今年度内には方向性を示したい。
Q.「(これまで行っていた)補助制度を続けるべきだ」と複数の議員が要望していたが、検討状況は。
A.まだそこまでははっきりと進んでいない。跡地利用と補助制度の両方について、今年度中に方向性を示す。