一般社団法人大槌新聞社

鎮魂の森、完成は再来年度

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2021年7月27日

 震災犠牲者の慰霊の場として町方地区に整備予定の「(仮称)鎮魂の森」について、町は6月18日、整備検討委員会を開きました。事業区域は約2haから約1.5haに縮小。犠牲者の名前を記す「芳名板」は、固定式ではなく加除式にするなどの変更点を説明しました。再来年度内の完成予定です。

 (仮称)鎮魂の森は、町方地区の防潮堤内側、大槌川水門近くに整備されます。当初の計画では、郷土材活用湧水エリアとの一体性を図るため、町方地区と小枕地区をつなぐ県道をはさんだ西側までを事業区域としていました。ところが、県道が事業区域より高く整備されたため高低差が生じたことや、来訪者が県道を横断しないようにするため、県道より東側にのみ整備します。

整備検討委員会で示された計画内容の変更案

 芳名板は、あとから名前を削除したり並び替えたりすることができるよう、基盤に直接名前を刻む「固定式」ではなく、「加除式」に変更します。

 基本設計は11月から、実施設計は来年4月から行います。来年12月に着工し、完成は再来年11月の予定です。

 (仮称)鎮魂の森について、町は2012年6月、「災害の記憶を風化させない事業基金条例」を制定。整備費を募り、話し合いを続けてきました。その間、担当する課や職員、検討会の委員もだいぶ変わりました。震災10年が過ぎても、町内には犠牲者に手を合わせる場がなく、一日も早い整備を求める声が町内外から上がっています。今後は当初の理念を忘れることなく、後戻りすることなく、事業を進めて欲しいと願います。