一般社団法人大槌新聞社

震災伝承ワーキンググループ、25日に初会合

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2021年9月6日

 震災伝承プラットフォームの分科会に当たる「ワーキンググループ」の初会合が25日、おしゃっちで開かれます。3日にあった定例記者会見で示されました。

 ワーキンググループには「震災伝承の場のあり方検討」、「震災語り部の育成」、「震災教育・研修コンテンツの開発」の3つがありますが、今回はすべてのグループが集結。町は各グループ15人程度で計50人を公募しています。町外の人や来場できない人はリモート参加もできます。申込期限は17日まで。町広報にチラシをはさむほか、ホームページでも周知しています。

 会見では、鎮魂の森や、旧役場庁舎などの跡地活用についても質問しました。

 

■震災伝承、非体験者が軸?
大槌新聞Q.前回行われたワークショップには人がほとんど来なかった。声がけするのか。
町長A.声がけはしたい。

Q.「町外の方」とあるが、どういった人を想定しているのか。
A.遺族の方々などに声がけしている。

Q.「町外の方が中心になるのでは」と思う人もいる。町民と町外のバランスは考えているのか。
A.バランスとかではない。今回は一堂に会するが、今後はバラバラになって活動するので、その時々で多くの方に参加いただく。

Q.町としては、町外の人や非体験者を軸にやっていくのか。
A.何十年かすると(震災を)経験した人がいなくなってしまう。非体験者にどう伝えるかということになるんだろう。3年のスパンでプラットフォームを立ち上げたが、体験した人の視点、非体験者だけど伝えようとしている視点、それを組み合わせながらやっていかないと20年、30年先を見据えた時に、文化としてどう伝えていくかということがすごく大きなことではないか。

Q.町民としては、「非体験者が軸になるのであれば、自分は行っていいんだろうか」と悩むのではないか。
A.私たちは体験しているから、こういう話をするとすごくつらい。直後の苦しさとかを体験していない人の方が、話がしやすい時があるかもしれません。お互いに知っているということもいいが、私達のその時の思いを知らない人に聞いてもらうという状況もまた必要でないか。今は町民だが、当時は町外に住んでいた人もいる。そういう人たちがお互いに体験したことを聞きながら、この10年で感じたことをどう伝えていくかということも、全体として考える。ここに応援に来てくれて、いまだに交流している人もいる。直接的な経験がなくても町の復興を考え、町とつながりたいという人もいるだろう。そういう方々と手を組んで構築していきたい。

Q.少なくとも非体験者が軸になるというわけではないということか。
A.私はそう思っていません。そういうことではないと思っている。

 

■追悼と伝承の場を区分け?
大槌新聞Q.鎮魂の森と、旧庁舎と民宿の跡地活用について。(町は)手を合わせる場と伝承の場の区分けを最近するようになった。何を拝むかは個人の自由。そこをあまり町の方で「ここでは手を合わせないで伝承する場」とか(区分けするのはどうか)。(区分けについて)何か理由があれば。
町長A.とくにはないです。そこに来られる方の思いだ。それを犯すものではない。押し付けるものでもない。

Q.確認だが、鎮魂の森は町全体の祈りの場、鎮魂の場として、伝承もするし、拝みもする。旧庁舎と民宿跡地に何ができるかわからないが、そこは伝承の場であり、拝みたかったら拝めばいい話だし、3つとも基本、(役割は)変わらないわけですよね。
A.鎮魂の森は町全体という形になる。旧庁舎と民宿跡地についてはそれぞれの思いがあると思うので、全体のものにならないだろうと思いつつも、住み分けをしっかりしていかないといけない。

Q.だから、なぜ住み分けするのか。
A.住み分けというのは設置する時の考え方ですよ。決して押し付けるものではない。

Q.3つとも鎮魂、追悼、伝承の場でいいわけですね。
A.はい。

Q.旧庁舎は特にそうだが、「そこは職員が亡くなった場として拝む場ではないので拝んでくれるな」と、「伝承の場と言わないとダメなんだ」と、そういうことがあって区分けをしているわけではないですよね。
A.そういうことはない。